三歳児の初恋なんてこんなもん

 幼少時の健全ギャグです。
 題して食卓シリーズ。
 出来れば思いついたままに書いていきたいな☆
 枢木スザクの初恋は三歳の時。
 家にいたお手伝いのお姉さんが相手だったと言う。
 随分マセた子供だと大人は思うが子供のスザクとしては真剣そのもの。
 話を聞いたルルーシュも同い年だからこそスザクの初恋を馬鹿にする気はない。
 けれどスザクが相手を好きになった理由を思うと出てくる言葉は大人と同じ。

『スザク、やはり君は子供だ。』

 その一言で一日口を利かない喧嘩をした事もあるのだが、その辺はご愛嬌。
 翌日にはルルーシュの秘策で機嫌を直す辺り何だかんだ言ってスザクはやはりルルーシュが好きなのだ。



 * * *


 清々しい朝の光が差し込んでくる。
 スザクはきっちり朝の5時半に目を覚ました。
 毎朝の鍛錬の為に直ぐに飛び起き布団を畳み胴衣に着替えると道場へと向かう。
 朝の静謐な空気が支配する道場にいるのはスザクのみ。
 師匠である藤堂は今日はいないから一人だけの朝の鍛錬。
 誰も見るものはいないがスザクが手を抜く事はない。
 一通りのメニューを終えると誰もいない道場に向かい礼をすると戸締りをし再び自宅へと向かう。
 すると時間を見計らったように出てくる朝食。
 これもいつもの朝の習慣であり食事を作る家政婦も心得ている。
 並ぶのはいつも通りご飯に味噌汁、焼き鮭と糠漬け。時々鮭の代わりに納豆が出たり焼き海苔を出される事もあるが基本朝食は和食である。
 だがその日はちょっとばかり様子が違った。

「あれ、山中さんじゃない?」
「母は昨夜ぎっくり腰で緊急入院しまして代理で娘の私が参りました。」
「へぇ。」

 現れた若い女性の姿にスザクが驚いて問う。
 昔から枢木家の家政婦として通っている女性はスザクの母親よりも少し上の年代。親しみやすい笑顔で子供の間でも一匹狼のスザクをやんわりと嗜めたりと中々出来た女性だ。娘がいるとの話は聞いてはいたか一度も見たことは無い。
 家政婦の娘と名乗る女性は十代後半。姉の様な年頃の女性が突如現れた事に警戒しながらも昔にいた若い家政婦を思い出した。

《ちょっとだけ・・・・・・似てる?》

 ほんのりと湧き上がってくる想いに頬が紅潮するのを感じスザクは慌てて顔を洗いに洗面所に走る。
 冷たい朝の水道水でわしわしと顔を洗って改めて居間に戻るとそこにはいつもと違う朝食が並んでいた。
 おかずが魚ではなく目玉焼きなのは珍しかった。
 けれどそれも代理で来た人だからと納得しスザクは座って手を合わせ「いただきます。」と言ってから箸を取り、まずは胡瓜の糠漬けを口にした。

 ふぐっ!

 口にした途端に華やかな香りが混じった何とも言えない風味が口の中を支配する。
 思わず箸をおいて洗面所に駆け込んだスザクは口の中にあった胡瓜をこっそり吐き出しティッシュに包んでゴミ箱へ捨てた。

《何だ、今の・・・・・・。》

 スザクは生まれてこの方味わった事のない糠漬けの成れの果てが入っているゴミ箱を見つめる。
 見たところ朝食に特に異変は無い。寧ろおいしそうに見えた。

《だけど・・・。》

 再び口にするには勇気のいるあの味にスザクは恐る恐る食卓に戻り今度は主食である米を口にした。
 用心して一口に満たない僅か数粒のみ。
 今度こそしっかりと卓上に箸を置くとスザクは代理の女性に『食事』について訊ねた。
 一通り話を聞くとスザクはふぅっと大きく息を吐き朝食の乗った卓に手を掛ける。

 がっしゃああああん!!!

「何するんですかスザクぼっちゃん!」
「誰が食うかこんなもん!!!」


 爽快なぐらい見事な卓袱台返しを極め、悲鳴を上げる家政婦(代理)に怒鳴り返すとスザクは元気一杯に家を飛び出した。



 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの朝は早い。
 特に天気予報で翌日の午後から天気が崩れると報じられるといつもより30分早く起床するようにしている。
 その日も午後からは雲行きが怪しくなると報じられていた為に早めに洗濯をしておいた。
 けれどその日は洗い物が多く全てを干し切るには時間が足りなかった。
 仕方なくルルーシュは半分だけ洗濯物を残し朝食を先に作る事にした。
 昔だったら食卓に着けばお抱え料理人が作る料理をメイドが並べてくれたが今のルルーシュには家臣が一人もついていない。
 またナナリーの為に自分自身の為に日本が用意した家政婦に頼るのは絶対に嫌だった。
 ならば自身で何とかするしかない。
 そんな自尊心と自立心からすっかり所帯染みたブリタニアの第十一皇子は手馴れた様子で朝の食卓を用意する。
 郷に入りては郷に従え。
 ことわざ通り、並ぶ食事は全て和食。
 実際材料も日本食に合ったものの方が手に入りやすい。
 土蔵の掃除の時に見つけた料理本はルルーシュの助けになった。
 けれど・・・

「手間の掛かる料理ばかりが載っていて尚且つナナリーと僕だけでは食べ切れない量のレシピしか載っていないのが難点だな・・・。」

 勿論慣れれば分量の調整は自然と覚えるが手間は変わらない。
 溜息を吐きながらも一通りの料理を作り終えたルルーシュは器に盛り食卓に乗せると茶碗と箸とスプーンを並べナナリーを起こす為に食卓から離れた。

「お兄様、今日のご飯は何ですか?」
「それは食べてからのお楽しみだよ。
 昨日は朝から重いものは食べるのが大変だって言ってたからさっぱり味の料理にしたよ。」
「ごめんなさい。お手伝いしていないのに我侭ばかり言って・・・。」
「そんな事は無いよ。ちゃんと手伝っているじゃないか。
 味見して何が良いか教えてくれてるだろう。」
「お兄様はいつも優しいですね。ありがとうございます。
 今日は絶対全部食べきりますね。」
「無理をしては駄目だよ。食べられるだけでいいから。」

 土蔵の中でも車椅子は使える。
 けれど食卓を置いているところは畳敷きになっている為にルルーシュは毎朝ナナリーを背負って移動していた。
 何よりも人の体温が安心するのかナナリーは本国にいた時よりもましてルルーシュにべったりとするようになった。
 精神的安定を求めての事だとは解っている。
 一時期はかなり荒れていたがスザクと和解してルルーシュ以外の人間と対話するようになってからは大分改善されていた。
 それが嬉しいと思うと同時にちょっぴり寂しさを感じるのは自分勝手かも知れないと思いながらルルーシュはナナリーとの食事の時間を大事にするようになった。
 手間がかかるとぼやきながらも料理を頑張るのはナナリーのため。
 今日の料理は我ながら改心の出来と言える味に仕上がった。
 きっとナナリーは喜ぶだろうと食卓前に来て・・・ルルーシュは立ち止まった。
 食卓に自分達と同じくらいの人影。物を咀嚼する音が静かな土蔵に響く。
 ルルーシュとナナリーに気付いたのか人影はびくりと肩を震わせて顔を上げた。
 改めて食卓を見ればそこには無残にも半分以下に減ったルルーシュの努力の結晶。
 二つ並べてあった茶碗はどちらも空になっており、味噌汁の椀も片方は空にもう一方は三分の一程に減っている。

「何をしている・・・スザク。」
「えっと・・・・・・・・・・・・・・・御代わり!」


 ご飯粒を口元にいっぱい付けたまま笑顔で空になった茶碗を差し出すのはいつもならば自宅で食事を取っているはずの初めての友人。
 しかし、友人だからといっても許せないものが存在する。

「人の朝食を勝手に食べるなっ!!!」

 ぴぴぃい!

 腹の底から発せられた怒鳴り声は土蔵の屋根で羽繕いしていたスズメを追い立てたのだった。



「まぁ・・・・・・それは災難でしたねスザクさん。」

 改めてご飯をつがれた茶碗を手に痛ましそうに応えるのはルルーシュ最愛の妹ナナリー。
 まだお箸を使えずスプーンで米を掬いゆっくりと噛み締める。
 対するスザクは慣れた様子で箸を使いご飯をかっ込んでいる。
 けれど持ち方は握り箸。用途は主に刺すかっ込むの二通りなのでナナリーのスプーンとあまり変わりない。
 その隣ではルルーシュが『日本人のクセに。』と呟き正しい箸の持ち方でおかずを摘まんでいた。

「ほんっと酷いだろ!? 大体信じらんねーよ。
 糠漬けを食器用洗剤で洗うなんて。洗剤の匂いが残ってるっての。」
「それ以前に洗剤が食材に染込んでいただろう。食べないのが賢明だ。
 しかしだからと言って勝手に人の朝食を食べるのはどうかと思うが。」
「だって朝稽古の後だったし腹へって仕方なかったんだよ! 歩いてたらすっげぇ良い匂いしてきて。
 いいだろケチケチすんなって! あーご飯がジョリジョリしない☆
 ルルーシュ御代わり!」
「いい加減にしろ! もう四杯目になるぞ!!
 大体もう米はない。昼ご飯用に多めに炊いたのに君が全部食べてしまったんだからな!!!」

 怒鳴り返して炊飯器を指し示すルルーシュにスザクが驚いて覗き込む。
 確かに釜は空になっていた。米粒一つ残っていない釜にプラスチック製のしゃもじがちょっぴり米粒を付けたまま転がっている。
 しばし悲しそうに釜を見つめていたスザクは徐にしゃもじを掴み上げる。

 べろん

「意地汚い真似は止せスザク! しゃもじを舐めるな!!!」
「勿体無いだろ! 米一粒に七人の神。いただきますという言葉は作り手に対してだけでなく食卓に上る命への感謝の気持ちを表したもの。最後の最後まで、米一粒汁一滴残さず食べ切るのが礼儀だ!!」
「正しいけれどしゃもじを舐めるのはマナー違反だ!」

 ルルーシュが必死に制止しようとするが時既に遅し。
 しゃもじについていた米粒も全て腹に収めたスザクはしゃもじを釜に戻し残っていた味噌汁も一気に飲み干す。
 ちらりと横目でルルーシュを見やるスザクに今度は無言で空の鍋を見せる。
 ルルーシュの持つ鍋に意味を悟ったスザクは今度こそ悲しそうに深く溜息を吐いて箸を置き手を合わせた。

「ご馳走様でした。」
「本当にな。」
「ところでスザクさん。さっきのご飯がじょりじょりって言ってましたけど、どういう事ですか?」

 不思議そうに問うナナリーにルルーシュもそう言えばと首を傾げる。
 日本に普及している食器用洗剤は食器洗い機ならばともかく手洗いのものは殆ど液体が市場を占めている。
 にも関わらずじょりじょりする米とは一体何なのかと答えを促すように見つめてくるルルーシュにスザクは思い出したくも無いと言いたげに明後日の方向を向いて答えた。

「米を洗うのって研ぐって言うだろ?」
「ああ、最初は何の事かと思ったが水の中で米と米を擦り合わせて糠を落とすからだろう。」
「あの女、そのまんま米を研磨すると思ったらしくて。」
「スザク、まさか。」
「多分ルルーシュが思っている通り。
 研磨剤・・・クレンザーを入れて洗ったって。」

 研磨剤入りの米の味を思い出しのか口元を押さえながら言ったスザクは青ざめていた。
 だがそんな彼に負けず劣らず血の気の失せた顔でスザクから目を逸らす。

 うぇえええええ

 想像しただけで気持ち悪くなり吐きそうになるがナナリーの手前それは出来ない。
 ルルーシュは気分を変えるために食後用の緑茶を一気に飲み干し一息吐いて言った。

「その女性は本当に日本人か・・・・・・・・・?」

 ルルーシュが疑問に思うのも無理は無い。
 今まで料理をしたことのないブリタニアの皇子であるルルーシュですら常識を疑ってしまうのだ。
 スザクも首相の息子、地元の名家の嫡男ではあるものの学校でキャンプに行って自炊はしているし、道場で共同生活を行い多少の事は出来るようになっていた。

「ずっと料理は母親がやっていて一度も料理した事無いって。
 家政婦としても主婦としても優秀過ぎたんだな。」
「学校では習わないのか。」
「調理実習はたまたま風邪ひいて休んでたらしい。
 外見が可愛い系で手が荒れるのが嫌ってタイプだったから・・・あれはキャンプでは料理を人任せにしていただろうな。母親に頼まれて初めて頑張ってみましたなんて言ってたから。
 そこまで聞いたら耐え切れなくなって思わず卓袱台ひっくり返してた。」

 スザクの言葉にルルーシュはご飯まみれになった枢木家の居間を片付けているであろう家政婦の娘を思った。けれど彼女の成長の為にも放っておくのが一番良いだろうと思いやりの気持ちを抹消する。
 そして改めて考えるのはぎっくり腰で休んでいる家政婦の事。暫く復帰は無理だろうしスザクの証言で家政婦の娘が仕事を任されることはないだろう。
 ならば別の家政婦か手伝いが料理を担当する事になる。

《昼にはまともな食事を作る人間がいるだろう。これ以上スザクが僕らの食事を邪魔する事はないはず。
 お昼用のご飯まで食べられたのは家計的に多少は痛いが一食分くらいならば何とでもなる。
 おかずも全て平らげられたもののどうせ食べ切れなかったのだからそれも良しとしよう。》

 自身も食事を終えてナナリーを見やると終始笑顔だった妹は満足した様子でスプーンを置いた。
 その茶碗が空になったのを見てルルーシュは嬉しそうに微笑む。

「今日は全部食べられたんだね。良かった。」
「ええ、スザクさんが一緒でとても楽しくっていつもよりも沢山食べちゃいました。」
「それじゃあナナリー手を合わせて。」
「はい。」
「「ご馳走様でした。」」

 カチャカチャと音を立てながらルルーシュが茶碗と箸、皿を重ねて流しに持っていこうとするとスザクが食器の半分を持った。「手伝ってやるよ。」とのたまうスザクにルルーシュは「当然だ。」とツンと顔を逸らせて立ち上がる。
 素直じゃないなと剥れながらもルルーシュの後を追い流しまで食器を運ぶとスザクは言った。

「ところでルルーシュ昼は何にするんだ?」
「は?」

 スザクの言葉にルルーシュは目を丸くする。
 呆れた様子で手を止めてスザクを見つめ返すがスザクはルルーシュの様子に気付かない様子で皿を水に浸しながら話し続ける。

「偶には麺類がいいな〜。俺肉好きだから肉うどんが良い!
 でもナナリーがあまり重いもの食べられないなら肉は鶏肉が良いかもな。
 あ、それよりも今日は折角の休みの日だから弁当作ってナナリーと一緒にピクニックに行くか。
 ルルーシュ料理が上手いから楽しみだな。」
「君は昼も食べていくつもりか!?」
「ルルーシュの料理が美味すぎるんだよ!
 今朝のおかずを食べた時から思った。嗚呼、俺はもうルルーシュの料理しか食べられないって。」
「スザクの家なら料理上手の家政婦なり板前なり雇えるだろう。
 さっさと帰って枢木首相に手配してもらえ。」
「料理の上手い人間は数あれど俺好みの味付けの出来る人間は少ない。
 何よりもあの味、初恋のお姉さんと同じ味だった。」
「勝手に妄想の世界に飛び立たないでくれ。」
「思い出と言えよ。」
「それに初恋って何だ? 君はこの年でもう初恋を済ませたのか。」
「俺たちの年齢では珍しくないぞ。そういうルルーシュはまだなのか。」
「初恋に巡り合う前に婚約者がいるのが当たり前だったからな。ブリタニアの皇族はそういうものだよ。
 ところで初恋っていくつの時の話だ。」
「三歳。」

 即答されてルルーシュは頭痛を覚え項垂れた。

「・・・真面目に聞いた僕が馬鹿だった。」
「馬鹿にするなよ! 俺は真剣だったんだぞ。」
「三歳児なりに真剣だっただろうが恋した理由はなんだ。」
「それは勿論、綺麗で優しくて何よりも料理が上手くって。」
「基準は料理か。」
「綺麗で料理が上手いってだけならルルーシュも十分条件満たしているけど。」

 はぁあああ・・・・

 しばしルルーシュを見つめてスザクは至極残念そうに溜息を吐く。
 その視線が癇に障りルルーシュは不機嫌そうな顔を隠さずに怒鳴り返した。

「至極失礼だな君は!」
「男、なんだもんなルルーシュ。それに意地っ張りで可愛い性格してないし。
 ナナリーみたいに可愛く出来ないのか。」
「男に可愛いという言葉は褒め言葉には思えないな。少なくとも僕は思わない。」
「で、お姉さんにはきちんと告白したけどニコニコ笑って『坊ちゃんが大きくなって私が坊ちゃん以外に好きな人がいなかったらね。』って言って翌月結婚退職したよ。」
「極普通の当たり前な展開だな。」
「以来お姉さん以上にときめく相手に巡り合っていないんだ。
 それにしても・・・・・・。」

 はぁああああああああああ・・・・・・・

 再び、先程よりも深く長い溜息を吐くスザクにルルーシュの怒りは増大する。

「本当に失礼な奴だな君は!」
「なぁ、実は性別隠してて女の子でしたって展開はないのか?」
「僕は今、男に産んでくれた母にこれ以上無いくらいに感謝しているよ。」
「ちぇー。」

《『ちぇー。』じゃない!
 はっ! ナナリーは、ナナリーに目をつけたりしないだろうな!!》

 だがシスコンのルルーシュの考えを読んだのかスザクは空かさず補足するように言った。

「安心しろ。ナナリーは友達だ。今のところは。」
「最後が余計だ。安心できるか!」
「そーゆー事でお昼よろしく。」
「だったら買い物に付き合え。今朝の一食の恩だ。
 この先の食事を僕に作らせるなら手伝って然るべきだと思うが。」
「リョーカイ。
 って事はルルーシュ作ってくれるのか。
 サンキュー愛してる!
「ドサクサ紛れにひっつくな―――っ!!!」

 嬉しそうに力いっぱいルルーシュの首に手を巻きつけて抱きつくスザク。
 必死にホッペにキスしそうなぐらいに抱きしめてくるスザクの顎を押し返すルルーシュ。
 一見すると微笑ましい子供達のじゃれ合い。
 だがルルーシュは気付いていない。
 とどのつまりルルーシュがスザク専用の料理人に指名された事を。
 また、世の中には同性でも構わない。もしくは同性の方が好きという人間がいる事を。
 そしてこの先スザクが「男でも構わない。ルルーシュならオッケー。」な人間に成長するかも知れないという事に小指の爪先程にも気付いていなかった。



 END


 スザクの初恋が三歳の頃って記事を見て思った事です。
 この位の年だと恋より食い意地の方が・・・と考えてしまいまして書いてみました。
 で、先々週に書いてて寝かせていた作品がその後日談。
 一気に二作UP!
 お気に召したなら幸い。
 これまた全年齢作品です。幼少期ですからね〜。
 ちょっぴり「サンジですよ!」に通じるものがありますが全く繋がっていませんので悪しからず。

 2007.6.3 SOSOGU