20話ネタバレ 彼が彼女を選んだ理由 黒の騎士団ギャグ。 最早恒例に近いような気がします。 彼女がガウェインのパイロット理由。 |
ランスロットに続いてブリタニアで製作された黒いナイトメアフレーム。 この通常のナイトメアよりも大きなこの機体は解析の結果『ガウェイン』という名だとわかった。 『ランスロット』と同じアーサー王伝説に出てくる円卓の騎士の名にラクシャータは皮肉気に笑いながら傍らにいるゼロに語り掛けた。 「ブリタニアから奪取した機体でブリタニアと共闘する・・・皮肉としても良いわね。 で、本当に単機で出るの?」 「ああ、式根島の件でこちらに海を移動する手段があると知られている。 奴らの目をひきつけ移動を容易にする為は単機で、そして黒の騎士団のリーダーである私が出た方が良い。何よりもパフォーマンスにもなるしな。」 「例の未完成だったハドロン砲、ゲフィオンディスターバーの応用で完成したわ。 だけど試射なんてやる場所ないからぶっつけ本番。構わないかしら。」 ゼロを試すかのように口角を上げて笑うラクシャータにゼロは相変わらず感情を抑えた声で答えた。 「君の技術力を私は信用している。」 「そう・・・それじゃ最後の問題。 パイロットはアンタだそうだけど、コレ複座式なのよね。」 ざわり ラクシャータの言葉に格納庫にいたメンバーが一斉にざわめいた。 作業していた者は手を止め振り返り、通り掛った者も立ち止まって二人に注目する。 視線が集まる中、全く意に介さない様にラクシャータは問う。 「もう一人は誰にするの?」 この瞬間、黒の騎士団に嵐が吹き荒れた。 「オレ! 絶対にオレー!! 第二特務隊長のオレに決まり!」 「だったら第一特務隊長が適任だろ。」 「いいや! 0番隊隊長の私に決まってるでしょ。 何て言っても私は親衛隊なんだから!!!」 まずは玉城がオレ様的に宣言するが冷静な扇の指摘、カレンの言葉と続く。 玉城は単なる目立ちたがり、カレンは《ゼロと二人きりの共同作業》という点に目がハートマークを浮かべている。 「カレンは紅蓮弐式があるだろ。」 ここはオレが・・・と続けて話し始める杉山に井上や他の幹部達まで集まって『誰がガウェインに乗るか』を決めようと集まってきた。 騒ぎが大きくなってきた事に慌てて扇が「落ち着け」と皆を宥めようとするが誰も耳を貸さない。 そんな中、C.C.が進み出てゼロに問う。 「お前、コクピット内でも仮面をつけたまま操縦するつもりか?」 「いや、仮面をつけたままでは計器が見辛い。外すつもりだ。」 《《《ゼロの素顔が見れる!!!》》》 ゼロの答えに全員の心は一つになり一気に殺気立つ。 あまりの殺気にある者は怯えて格納庫から逃げ出し、またある者は腰を抜かして座り込む。 だがゼロはそんなメンバー達の様子に気を掛ける様子も無く言葉を続けた。 「問題は私の思考について来れる人間が必要だという事。 気を遣う相手と同乗は御免だ。」 「なら古参メンバーのオレ!」 「却下。」 「ならゼロ、私が!」 「君には紅蓮弐式に乗ってもらわねばならない。」 真っ先に立候補する玉城だが一言で一刀両断。 続いて進み出たカレンもあっさりと切り捨てる。 ゼロの答えに自然と注目が扇に集まる。 古参メンバーの中でもこの三人に注目が集まったのはキョウトの御前と会う為に選ばれたメンバーだからだ。 比較的信認の厚い(と思われる)二人が駄目なら残りは一人。 「オレ?」 「総司令と副指令が二人ともいなくなってどうする。」 《《《それは確かに。》》》 ゼロの言葉に全員が納得する。 玉城は性格上一緒に乗りたくは無い。 カレンはエースとして別の機体を任せている。 扇は黒の騎士団の副指令。ゼロと一緒にいなくなっては指揮系統が滅茶苦茶になってしまう。 《《《では誰が?》》》 全員が首を捻っていると白い拘束服を着た少女が進み出る。 若草色の長い髪を靡かせ振り返り嘲笑して少女、C.C.は言った。 「私以外にいるのか?」 * * * 「で、ルルーシュ。本当のところはどうなんだ? 慣れた仮面だ着けたままでも乗れるだろう。」 ゼロと同乗するパイロット決定後、ゼロの執務室に戻ったC.C.はチーズ君のぬいぐるみを抱きこみソファで寝そべりながら問いかけた。 仮面を外し机の前でキーボードを打ち続けていたルルーシュは一度手を止め、くるりと椅子を回転させC.C.に向き直り答える。 「狭いコクピットで仮面をつけていると二重に圧迫感を感じて息苦しいだろう。 それともう一つ、服の問題だ。」 「はぁ?」 前半は良い、だが後半の答えにC.C.は思わず理解不能といった様子で聞き返す。 だがルルーシュは椅子に座りながら偉そうに足を組みふんぞり返って話を続けた。 「黒服の俺に黒服の相方ではコントラストの上で問題がある。 だが白服のお前ならバランスが良いだろう。」 「それはつまり。」 「美意識の問題だ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 返すべき答えが見つからずC.C.は沈黙する。 黙り込んだC.C.を見やりフフンと鼻で笑って再び机に向き直りキーボードを打ち始めるルルーシュ。 共犯者たる人物が忙しく活動する背中を見ながらC.C.は思った。 《本当にコイツが契約者で良かったのだろうか?》 答えはまだ出ない。 END メモには書いてあったけれど打ち出しが遅れてた20話ネタの黒の騎士団ギャグです。 SOSOGUのイメージの彼らは『ゼロと愉快な騎士達』なのですが・・・多分読んでいる皆様的には突っ込み多い作品でしょう。 突っ込みされると予測できます。 けれど・・・突っ込みどころはともかく笑いのツボがどの辺なのか書いている本人わかってません。 いえいえ毎度の事ですよ? ギャグを書いても書いても 笑えたとコメント頂けても 書いている本人が笑いのツボを理解していません。(←ギャグ書きのくせに) この疑問、恐らくSOSOGUの永遠のテーマになるでしょう。 (最初のサイト『亀の歩み』開設から数えて4年もギャグ中心でサイト運営している人間が言うべき事ではないかもしれませんが。(苦笑)) さて、今朝22話のネタバレ読んでしまいました。 途中まで書いていたシリアス系シュナイゼルお兄様が書けなくなりました。(←おい) お兄様話をギャグに方向転換して良いですか? ってかそれでしか書けない気がする。 2007.3.23 SOSOGU |