最凶ボディーガード キラ君 〜影の支配者〜 後編 |
「艦長大変です! カーペンタリアを通して本国よりミネルバへ緊急通信が入っています!!」 「何ですって!? 一体誰が・・・。」 他国にいるミネルバに緊急通信とは穏やかではない。あわてんぼうで知られている副長のアーサー・トラインでなくてもこの事態は何かあると皆が感じていた。タリアも緊張感溢れる表情でモニターのスイッチを入れた。 ぴぴっ♪ 軽快な電子音と共にミネルバブリッジの通信用のメインスクリーンが映し出される。皆スクリーンに映し出された姿に驚愕する。現在地球の救援手配で忙しくしているはずの黒ワカメ・・・もとい、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルが映ったからだ。普段は何を考えているのかわからない薄い微笑を浮かべるギルバートが今回は口元をひくつかせているのを組んだ手で隠しながらタリアに言った。 【タリア・・・当然の事と知りながら尋ねるのだが、ミネルバの戦闘記録映像を外部に漏らすような事はしていないね?】 「は? いきなり何を。」 【実は私のところにもつい先程連絡が来たばかりなのだがね・・・。】 ぴしゅっ! ギルバートが重い口を開けて話し始めた瞬間、ブリッジに飛び込む影があった。相当慌てている事を私服姿のままであるその姿が物語る。影の正体はブリッジの華、メイリン・ホーク。 ツインテールの髪を棚引かせながら飛び込んできたメイリンはメインモニターに映る姿を気にも止めずタリアに叫んだ。 「艦長! ミネルバの戦闘記録映像がオーブの民間TV局から放映されています!!他の国でも流されているようで現在その映像の内容が原因でパニックが起こり始めていますっ!!!」 「「「何ぃいいいっ!!?」」」 軍が保有する情報は基本的に軍事機密である。特に戦闘記録である映像などは上層部の許可なしに持ち出せるものではない。当然ミネルバでもそれは徹底しているし、そもそもアーモリー・ワンの強奪事件やブレイク・ザ・ワールドの一部始終を捉えている映像をオーブに渡してどんな得になるのか・・・。 《だけど、心当たりは一つしかない。》 タリアが唇を噛み締めると同時にギルバートも呟く。 【やはり彼かね。】 《《《今更確認するまでもないです議長っ!》》》 先日までミネルバに乗艦し、黒いオーラでシン達パイロットを[調教]していったオーブ代表の臨時ボディーガード。そういえばと何かに気付いたアーサーが呟く。 「確か彼は・・・ミネルバの修理の為にモルゲンレーテに来ていましたよね?」 【触らせたのかね?】 「えっ!?」 【彼がどのような人物かを知りながらミネルバに触らせたと言うのかね。君は。】 《《《副長危うし!》》》 相手はプラント最高評議会議長。ザフトのTOPは確かに国防委員長なのだが、現在実質的なTOPは議長が担っている。それを考えればギルバートの前で迂闊な呟きを漏らしたアーサーが悪い。 はあっ☆ 仕様がないといった様子でタリアは溜息を吐いてギルバートに話しかけた。 「確かに触らせましたがミネルバ本体には関わらせないように気をつけました。けれど・・・。」 【彼はハッキングのエキスパートだ。】 「・・・・・・・・・・・そのような話は初めて聞きましたが。」 【そうだったかな?】 「そーゆー大事な事はもっと早くに言いなさいよギルバート!」 【あの状況で問題を起こしていない人物の履歴をのんびりと語るよりも君との時間を大切にしたいと思うのは当然の事ではないかな?】 「せめて艦を降りる前にファイアーウォールの強化なり端末の管理に関する注意なりしていく事は出来るでしょうが!? 大体ね、貴方いつも自分の中で全てを読み通しているような顔をして最低限の情報しか与えないからこーゆー事態を引き起こすのよ! その悪い癖をいい加減止めなさいよね!!」 【そういう君も昔から・・・。】 「あのぉ〜?」 「【何だね。(よ。)」】 「痴話喧嘩なら軍の回線使うのを止めてもらえませんか? 彼がハッキングのエキスパートならどういう回線を利用してこの会話が傍受しているかわかりませんから。」 アーサーの言葉にタリアははっとしてブリッジを見回すと冷たい視線が集まっている。 《しまった・・・此処最近色々あってうっかりしてたわ。》 【ははは、確かにその通りだな。どちらにせよミネルバは早々にオーブを出てカーペンタリア基地へと寄港するように。 彼に何処までデータを引き出されたかは知らないが、これ以上の情報の漏洩はザフトの威信に懸けて防がねばならないからな。】 きらきらきらん★ 《《《なるほど、このくらい面の皮が厚くないと政治家って出来ないんだな。》》》 何でもないように言い切るギルバートの微笑みからハレーションが生まれ、その煌めきにミネルバは政治家の強さの秘密を知り一斉に頷いた。 《私もギルバートの・・・せめて半分くらいの面の皮の厚さが欲しいわ。》 * * * 「カガリ、今回の事で確かに混乱は起こっているけれど・・・国民がカガリの同盟条約反対意見をどう思うかわかる?」 話が一区切りついたところでキラはカガリに問いかけた。 突然の問いにカガリは戸惑いながらも考えながら言葉を紡ぐ。 「どう思うって言われても・・・現時点で意見が真っ二つに分かれているんだ。 状況は悪化していると見て間違いないだろう。」 「でもね、同盟反対の声が上がるってことは君の主張が受け入れられ易い状況になったって事なんだよ。既に同盟に調印した国々でも今回の条約内容を見直して大西洋連邦が行った【情報隠蔽】を理由に同盟破棄を申し出る国が出てくる可能性はあるって事だよ。或いは同盟条約そのものの改正を求めるかな? あくまで被害各地への救援を重視してプラントを敵国家と見做す条約だけは除外するように・・・とかね。」 「けど簡単じゃない!」 「簡単じゃないけれどやってみるべきだと思うよ。 それに・・・これからもっとミネルバに協力してもらうつもりだしねvvv」 「はぁ!?」 《何でここでミネルバが出て来るんだ!?》 そんなカガリの疑問に答えることなくキラは黒い微笑を浮かべ再びパソコンに向かい始めた。 相変わらず子供達とカリダに遊ばれるシン・アスカ。 只今新たな服を取り出されてお疲れ気味だった。 《もーどーでも良いから開放してくれぇ。》 「それよりこっちの方が良いよ!」 「あ、そうだね。」 「きっと似合うと思うわ〜。」 「ちょ、ちょっと待てよっ! それって!!?」 少女が取り出したのは白を基調としたドレス。ふわふわとしたデザインのソレは裾の部分だけ紫の布地を使い落ち着きのある可愛らしさを演出している。 さて、問題。 ドレスは基本的に女性向けの服。シンは只今16歳の男の子。 母親が幼い子供に可愛らしい服を着せるのとは訳が違う。 「お前ら俺を変態にするつもりかよ!」 「えー絶対に似合うよ〜。」 「あ、でもこれはラクスがくれた古着屋に売る服でしょ?」 「そーそー、これ売ったお金で新しい服か布を買って来なさいって言ってくれたんだよ。」 「でもさ、いつもの古着屋の親父ってけちだから絶対安く買い叩かれるぜ。 そのくせ売る時はバカ高いんだよな。」 「服は本当に似合う人に着てもらうのが幸せだものね。 丁度此処にすごく似合いそうな子がいるんだけど・・・。」 じーっ カリダの言葉を切っ掛けに子供達が改めてシンに注目する。十数対の瞳に見つめられてシンは居心地が悪くなった。 《こ・・・こいつら・・・俺に服を押し売りするつもりだな!? そうなんだな!!?》 「お兄ちゃん・・・・・・ラクスの服、着て?」 《それは買えと言ってるも同然だろうが・・・。でも。》 死んだ妹よりも幼い少女に言われてシンの良心が疼いた。 服を買うのに困っている子供達。 そして現在オーブはユニウス・セブン落下の被害を多大に受けている。 実際に元居た孤児院は大津波で流されてしまったと言うし『自分達が破砕作業をもっと進めていられれば』という思いもある。 ううう・・・ 「わかった・・・着て・・・・・・買うよ。」 わぁあ〜〜い★☆★ その後、何処にも行くことなく戻って来たシン。想い出はファッションショーのみであった。 * * * ミネルバの急な出港が決まり、オーブは大忙しだった。特に慌てていたのがウナト・エマ・セイランとユウナ・ロマ・セイラン親子だった。セイランは元々大西洋連邦寄りの考えを持っていた為、同盟締結には精力的だったのだが・・・ここに来て世論が真っ二つに分かれ、各国の姿勢も見直しが始まった為に迂闊な行動が出来なくなったのだ。 「だーかーらー、この際例え急な話でもミネルバを土産にすれば大西洋連邦も態度を軟化させるし、実情はどうあれ一度世界に姿勢を見せれば閣議でも強行突破は可能でしょ? 殆どの首長は僕達と同調する予定なんだしさ。」 「しかし、世論を全く無視して行なえば国内の反乱を招きかねん。 既にユーラシア西側の地域では不穏な空気が漂っていると聞く。 各国の動きにも気をつけねばならない今は迂闊な行動は出来ん。」 「反乱なんてそんなもの軍の力でねじ伏せれば簡単じゃない。 頭大丈夫なの? パパ!」 「お前の頭の方こそ大丈夫か!? それ以前にお前は本当に政治家なのか!!?」 「何言ってんの。パパと違って僕の頭は豊かな物じゃないの♪」 息子の余りに強引且つ幼稚な発想&勘違い発言にウナトは己の教育方針を間違えたかと新たな悩みを抱え込む。その傍らでは秘書たちがぐるりと囲んでおり、常に彼らの政治的方針・・・もとい、馬鹿馬鹿しいまでの親子の会話を書き留めながらセイラン親子に仕える秘書達は考えた。 《パパ!? あの禿げ頭でパパですか!!?》 《ってゆーか20代にもなってパパって呼んでるんだ・・・。》 《モミアゲ頭と禿げの親子・・・・・・いやあ意外な一面見たな。》 それ以前に、こんな親子にオーブの未来が託されている恐ろしさを気付くべきなのだが・・・不幸にも彼らはまだ雇い主の愚かさに気付いていなかった。 その頃、ミネルバ艦内では休暇は白紙撤回されてオーブの街に出ていたクルー達も呼び戻されていた。緊急でカーペンタリアは出港するというミネルバを訪ねたのはオーブ連合首長国代表首長カガリ・ユラ・アスハ。代表のくせに肩身狭そうな様子で艦内を歩きタリアへの面会を申し入れ・・・それは受け入れられた。 『その・・・すまない。キラが流したあの映像のせいだろう? この急な出港は。それに大分迷惑をかけたようだ。』 『確かに切っ掛けである事は否定しませんが、今回の事はプラントにとって不利なだけではありません。 実際に一度は同盟条約に調印したはずの国々では情報隠蔽の可能性を訴えて条約の改正或いは破棄を申し出る動きが見られるそうですわ。代表がそれほどお気に病む事はありません。』 『そう言ってもらえると本当にありがたい。それから・・・。』 『? まだ何か??』 『グラディス艦長。・・・例え何があってもミネルバがオーブを攻撃しない限り、カーペンタリアに着くまでオーブ軍がミネルバを撃つ事は無い。』 『代表、一体何を?』 『良いか! 絶対にだ!!』 ふうっ タリアは出港直前のカガリとの会話を思い出し、オーブ入りしてから何回目かの溜息を吐いた。 《一体何があると言うの?》 少なくともカガリが嘘を吐くとは思っていない。だが、再三に渡り『オーブを攻撃しない限りオーブがミネルバを撃つ事は無い。』と言い含めるカガリの様子にかなり引っかかるものを感じる。 《だからと言って出港を止めるわけにも行かないから出て来ちゃったけど・・・本当にどうしたのかしら?》 考え事をしていたタリア。彼女の耳にクルーの悲鳴が響いたのはその5分後の事だった。 前方に並ぶ大西洋連邦の艦隊。明らかな待ち伏せである。だが既にミネルバはオーブの領海から出ており、航路とミネルバの速度の関係上、どうしても艦隊を突破する以外に脱出の手は無い。 「艦長! 背後にオーブ艦隊です!!」 メイリンの悲鳴が上がりブリッジは騒然となった。この場面でオーブ艦隊が出てくるという事は・・・。 「まさか艦長、オーブは大西洋連邦についたって事ですか!?」 「普通に考えればそうでしょうね。そして私達はその手土産にされた・・・。メイリン、通信を艦内全放送に切り替えて。」 「は、はいっ!!!」 同じ頃、オーブの国防本部ではユウナが調子っぱずれな鼻歌を歌いながらモニターを眺めていた。 当たり前だが大西洋連邦にミネルバの出港日時と航路を知らせたのはユウナだった。 《ほーらこうすれば万事オッケーじゃないのv 後はミネルバが素直に沈んでくれれば・・・。》 「沈むのは貴方の方ですよ。ユウマ・ロマ。」 びっくーん! 自分の心を読み取ったかのような言葉に背筋が凍りつく。 ゆっくりと恐る恐る振り返ると其処にはさらさらした栗色の髪を揺らしながら歩いてくる少年。 真っ直ぐに自分を見つめてくるアメジストの光にユウナは振り返ったまま動けなくなった。 「代表や他の首長達の許可無く勝手に軍を動かした。 この行動は国家反逆罪に問われても仕方の無いことですね。」 「な・・・何言ってるんだ! 首長の僕が指揮しているんだぞ。僕の行動はオーブを思えばこそだ。 それに軍を動かす権利を持っているんだから何も問題は無い!!!」 「それはおかしいですね。少なくとも昨日までは軍の総司令官はアスハ代表が兼任していたはずです。 貴方にその権利があるなどと聞いた事がありませんよ。 それに・・・代表は本日その指揮権を他の者に移しました。」 「へ。」 「現在、オーブの最高総司令官の任にあるキラ・ヤマトです。 今回の件ですが僕の判断だけでは貴方を処罰出来ませんので拘束させて頂きます。 後ほど代表達を交えて独断行動のわけをじっくりをお話頂きますのでそれまで海に漬かって頭を冷やして下さいねv」 「ちょちょちょちょっとまて! 海に漬かってって・・・まさか!?」 「簀巻きにして其処の軍港からダイブしてもらいますv 大丈夫vv ちょっと潮水飲んじゃうかも知れませんけど死ぬ前には引き上げて差し上げますのでvvv」 「いーやーだーっ! パパ助けてぇ〜〜〜っ!!!」 けれど多勢に無勢。ユウナはあっさりと将校達に拘束され簀巻きにされた。 それを見届けるとキラは二つの指令を徹底して国防本部から出て行った。 さて、大西洋連邦を前にミネルバは覚悟を決めていた。 正に背水の陣。逃げる事は決して出来ない決死の特攻。 けれど、背後のオーブ軍からは意外な放送が掛かった。 【あ〜、テステス。本日は晴天なり〜。 現在オーブ領海に付近にいるミネルバに通達する。 我が国は貴艦の領海への侵入を認めない。速やかに転進されたし! 同時にミネルバ前方に展開する大西洋連邦所属艦に通達する。 我が国は貴艦らの領海への侵入を認めない。 また、万が一我が国の領海が侵された場合、自衛権の行使を厭わないことをここに宣言する!】 《《《えええ!? どーゆー意味!!?》》》 この言葉にはミネルバクルーのみならず大西洋連邦の皆さんも驚いた。 だが、唯一人だけ。タリア・グラディスだけはこの言葉の意味を理解した。 『オーブを攻撃しない限りオーブがミネルバを撃つ事は無い。』 出港前のカガリの言葉を思い出す。 「そーゆー事ね。マリク、艦をオーブ領海ギリギリまで寄せて。 それからレイとルナマリアを艦の護衛の為にザクで左右それぞれの位置につくように伝えて、シンをいつでも出られるようにスタンバイさせといて。」 不敵に笑うタリアに意味がわからないながらも慌しく動き出すミネルバクルー。 その一方、大西洋連邦側は焦っていた。 「くっそぉ、一体どういうことだ!? セイランめ、態々呼び出しておいてコレは一体何なんだ。 構わん! 全砲門開け!! ミネルバ照準・・・ってぇえええ―――!!!」 司令官の掛け声で一斉に艦隊からミサイルが発射される。 そのミサイルがミネルバに届くかと言う瞬間。 ミネルバの後方より発射されたビームで全てのミサイルが打ち落とされた。 驚いてモニターで発射元を確認すると・・・其処には青い羽根のMSが居た。 「ZGMF-X10Aフリーダム・・・。」 誰ともなしに呟かれた言葉にタリアは直感的に理解した。 フリーダムに乗っている人物の正体を。 【大西洋連邦所属艦隊に通告します。 貴艦らはオーブ連合首長国の領海に対し、攻撃を仕掛けました。 我が国は侵略を許しません。只今より、脅威の排除に移ります。 ・・・死にたくなかったら砲門から離れて下さいねv】 かーぁ かーぁ 《ああ、カラスが鳴いている。鳴いているね。》 ミネルバはあれから無傷でカーペンタリアに着いた。 あの通告の後、本当に艦隊の砲門だけをあっさり潰してフリーダムはオーブ艦隊と共にオーブへ去っていった。 単に潰したのは砲門だけなのだからMSは無事だったのだが・・・帰るべき艦が無防備でミネルバの攻撃を防ぐ術が無いのでは旗色が悪い。 無駄に命を捨てる気は無い大西洋連邦の軍人達はスゴスゴと帰って行った。 タリアが思うにこれらは全てキラの狙い通りだったのだろう。 オーブを攻撃した事実があれば、先の大戦の折に侵略を受けたオーブなのだ。 同盟条約に応じるなと叫ぶ人が一気に増えるだろう。 また世界の同情を買い、他の国も条約破棄に持ち込みやすくなる・・・この状況を作る事がキラの目的だったのだ。 「これも全てアスハ代表を守るため・・・ね。」 その日のミネルバの航海日誌にはこう記された。 【キラ・ヤマト。彼はアスハ代表の最凶のボディーガードであると同時に、《オーブの影の支配者》である。】 END ☆おまけ☆ 「ねえ、シン。何なのこのドレス。どうしたのよ。」 「慈善事業で買った古着。よかったらやるよ。」 「おいちょっと待て。これってラクス・クラインの服と同じデザインじゃないか!」 「そう言えば子供達が言ってたな。【ラクスにもらった】って。」 「子供達って・・・。」 「何でもマルキオ導師の孤児院にいるんだってさ。」 「マルキオ導師ってラクス・クラインと交流あったよね。」 「じゃあまさかこれって本物!?」 「お、オレオレっ! 俺が欲しい!! ラクス・クラインの匂いつきの服だぞ!!?」 「何言ってんだよ。じゃんけんだ! ヨウランってば昼間までの元気の無さは何処行ったんだよ。」 「んなもん根性で直った!」 喧嘩を始める友人達の姿を見て、シンは心に誓った。 《最後に着たの俺だって事・・・黙っとこう。》 END さーてと過去データの確認を・・・と探したところ何故か見つからないキラ君第二弾のページ。 もしかして私はUPしたつもりで忘れていたのでしょうか・・・? 探し続けていても仕方が無いと新たにページの作り直ししてみました。 時間がない時にこの作業をしているので誤字脱字があるかも・・・いや、きっとあるに違いない。(涙) 広い心で見逃して頂けますとありがたいです。 2008.8.14 SOSOGU |
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